自律神経失調症でお悩みの方へ

最終更新日 : 2024/09/24 | 投稿日 : 2024/09/24

「常に身体がだるくてつらい……」
「心療内科や病院で検査しても異常はないと言われ、途方にくれている……」

自律神経失調症は、ストレスや疲労によって「交感神経」と「副交感神経」のバランス状態が崩れてしまった状態のことを指します。

ですが、なぜ神経バランスが崩れてしまったのか、原因を特定することは簡単ではありません。

当院にも、自律神経の不調でご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
その方々からは、施術後に「体が軽くなり楽になった」「朝までぐっすり眠れるようになった」と喜びの声をいただいています。

患者様の多くは「これまでどこへ行っても症状が改善できなかった」方が大半です。
では、なぜ当院で自律神経失調症が改善へと導けるのか、本コラムで解説していきますね。

こんな症状でお悩みではありませんか?

自律神経失調症でお悩みの方は、こんな症状はありませんか?

  • 朝から身体がだるくて1日中疲れがとれない
  • 眠りが浅く朝起きたときに気持ちが悪い
  • 何時間も寝付けない
  • 息苦しさや動機が気になる
  • めまいや耳鳴りが起きる
  • 便秘や下痢に悩まされている
  • イライラが続いて気持ちが不安定
  • 食欲がない
  • しびれや手汗に悩んでいる
  • 頻尿や残尿感がある
  • 急に強烈な痒みに襲われる
  • 医療機関で検査しても原因が分からないまま

上記の症状は、自律神経失調症でよくあるお悩みかと思います。
症状の程度に個人差はあるものの、周りから理解してもらいにくく、我慢し続けている人も多いかもしれません。

身体だけでなく心にも負担をかけやすいので、薬を飲まないと落ち着かないという方も多いでしょう。

ただ、症状にも記載したとおり、これらは病院で検査しても異常がみられないことがほとんどです。

ですが、こうした状態が続くとストレスが増大し、最悪の事態になりかねません。
当院では、自律神経失調症を改善へと導いたケースが多くあります。

現在悩んでいる方は、ぜひご相談ください。

自律神経失調症って何?

自律神経失調症は、自律神経のバランスが乱れることで、体や心にさまざまな不調が現れる状態のことを指します。

自律神経というのは、私たちの体内機能を無意識にコントロールしている神経系のことで、交感神経副交感神経の2つから成り立っています。

交感神経は活動時を指し、たとえば緊張やストレスがかかるときに優位になり、心拍数を上げる役割を果たします。

一方、副交感神経はリラックス時に働き、心拍数を下げたり消化機能を促進したりします。

この2つの神経がバランスよく機能することで、呼吸や血液循環、体温調節、消化活動、排泄、生殖、免疫といった生命維持に必要な機能を整えてくれます。

自律神経のバランスは、体調を整えるうえで欠かせません。

しかし、どちらか一方が過度に働くと、免疫力の低下や不眠、さらには精神的な不調を引き起こすことがあります。

自律神経のバランスを保つためには、適度な運動や深い呼吸、瞑想などが効果的です。

また、整体やオステオパシーといった施術も、自律神経の調整に有効といえるでしょう。

自律神経失調症の原因は?現代で気をつけたいこと

自律神経失調症の主な原因は、解明されているわけではありません。
一般的には、ストレスや不安が挙げられます。もちろん、ストレスや不安が身体に負担を与えるのは間違いではありません。

ですが、当院では、全身のバランスや現代の生活環境にも少なからず原因があると考えます。

全身バランスの乱れ

「全身バランスの乱れ」とは、体の重心や軸が不安定な状態のことを指します。
重心は、頭頂部、耳、肩、股関節、膝、そして足首の少し前を結ぶラインで形成されます。

重心や体の軸が不安定になると、体自体も不安定な状態になり、自律神経がその都度バランスを保とうと頻繁にはたらくことになります。

このような状態が長期間続くと、自律神経が疲労し、適切に機能しなくなることがあります。その結果、体のバランスを取るための調整が難しくなり、自律神経が乱れやすくなります。

これが原因で、疲労感や不眠、消化不良など、さまざまな体の不調が引き起こされるのです。

電磁波による影響

電磁波による影響も、否定できないでしょう。

電磁波が人体に害を与えるというのは、科学的には証明されていません。ですが、常に電磁波を浴び続ける生活をしている場合、自律神経への影響は少なからずあるでしょう。

電磁波とは、磁界と電界が組み合わさって生じる現象で、私たちの身近な家電製品や通信機器から発生しています。

たとえば、IHクッキングヒーターや電子レンジ、スマートフォンなどは日常的に使用されるため、電磁波を浴びる機会は避けられません。

ちなみに、電磁波は「電場」と「磁場」の波で、周波数で表されます。

電場:身体の表面を覆い、誘導電流をつくる。自律神経や皮膚に影響を及ぼす可能性がある
磁場:ありとあらゆる物質をすり抜け、電磁誘導による変化を起こすもの。遺伝子損傷にもつながる可能性がある

電磁波が身体に影響を与える可能性がある理由は、人体が微弱な電気信号で機能しているためです。

常に強い電磁波を浴びると、体内の電気バランスが乱れ、自律神経の不調を引き起こすことがあります。

これにより、不眠や免疫力低下、さらには自律神経失調症のリスクが高まることも懸念されます。

電場対策としては「電化製品のアースをとる」「足を土につける」「アーシングする」「アーシングアイテムを利用する」のがおすすめです。

磁場対策としては「とにかく充電中の電子機器に近づかない」「充電中は距離をとる」です。

特に、充電しながらのパソコン作業は控えた方がいいでしょう。

また、部屋の電磁波が気になる場合は、電磁波測定を専門にする方に測ってもらうと効果的です。

パソコンやスマホのブルーライトの影響は少なからずある

パソコンやスマホのブルーライトを浴び続けることも、自律神経のバランスを崩す原因になり得るかもしれません。

ブルーライトは、スマートフォンやパソコン、テレビ、LED照明などから発せられる光で、長時間見続けると目の疲れや眼精疲労を引き起こす原因の一つとされています。

ブルーライトには、私たちの体内時計(サーカディアンリズム)を調整し、睡眠や自律神経に影響を与える性質があります。

昼間の太陽光にも含まれており、体を活動的にするのに役立つ反面、夜遅くまでブルーライトを浴びると、眠気を誘うホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられ、寝つきが悪くなります。

その結果、交感神経が活発になり、体が覚醒状態になってしまうため、睡眠の質が低下し、自律神経のバランスが乱れることがあります。

夜はなるべくブルーライトを避け、体内リズムを整える生活をしてみてください。

自律神経失調症は改善できるものなの?

結論からいうと、適切なアプローチをすることで改善が期待できます。

ですが、多くの場合、それができていないケースがほとんどです。

なぜなのでしょうか?

自律神経失調症が改善しない理由は、治療のアプローチが表面的な症状の緩和にとどまっていることが多いためです。

一般的に病院では、薬や漢方薬の処方が行われます。これらは一時的に症状を和らげる効果がありますが、根本的な原因を解決しない限り、期待するような改善はなかなか見込めません。

薬を服用している間は症状が軽減されるものの、服用をやめると再び症状が出てくることもあります。

また、中には薬を飲んでも効果を感じない方も少なくありません。そのため「ずっと薬を飲み続けなければならないのか」と不安を感じる方も多いでしょう。

では、薬や日常生活の改善で効果が見られない場合、どうすればよいのでしょうか?

それは、根本的な原因を見つけ出し、適切な施術を行うことです。

自律神経失調症は、ホルモンバランスの乱れや身体の歪み、生活環境などさまざまな要因が関与しています。これらを正確に特定しなければ、真の改善は難しいでしょう。

当院では「オステオパシー」という手技療法を通じて、原因をしっかりと見極め、適切なアプローチを行います。

自律神経失調症の改善には、原因に対する根本的な対策が必要です。症状の改善に向けて、専門的な検査や問診を通じて正しい治療を受けることが大切です。

オステオパシーについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

オステオパシーとは?特徴や施術方法を分かりやすく解説!|

自律神経失調症に対する当院のアプローチ

自律神経失調症は、身体のさまざまな不調を引き起こす複雑な状態です。
当院では、オステオパシーの専門的な技術を用いて、根本的な原因にアプローチし、自然治癒力を引き出すことで症状の改善を目指しています。

当院の施術を受けてくださった方の大半は、症状が改善傾向にあります。
お一人おひとりによってアプローチ方法は異なりますが、以下の内容を参考にしてみてください。

全身の骨格調整

人間の体には約200個の骨と約260の関節があり、これらが歪むと体全体のバランスが崩れやすくなり、重心や体の軸が不安定になります。

骨格は建物でいうところの柱のような役割を果たしており、その柱がしっかりしていなければ、内臓や神経、血管といった体内のさまざまな機能が正しくはたらきません。

当院では、自律神経を整えるために、まず全身の関節を中心に調整を行い、骨格のバランスを整えます。

脳神経や自律神経の主軸となる神経をチェックする

脳神経や自律神経の軸となる神経系もチェックします。

自律神経の働きは、脳の視床下部によってコントロールされています。

視床下部は「自律神経系の最高中枢」と呼ばれるほど、ホメオスタシス(体内の恒常性)を維持する重要な役割を担っています。

脳は大きく分けて「大脳」「小脳」「脳幹」の3つのパーツで構成されており、視床下部は脳幹の一部である間脳に位置します。

大脳には、知覚や判断を司る大脳新皮質と、感情や本能に関わる大脳辺縁系の2つのエリアがあります。視床下部は、大脳辺縁系の影響を受けて自律神経の調整を行います。これにより、自律神経は本能的な欲求や感情に反応することになります。

また、私たちの生活には「理性」と「本能」のバランスが重要です。理性を司る大脳新皮質が過度に働き、感情を抑え込むと、視床下部が適切に機能しなくなり、自律神経の調整がうまくいかなくなることがあります。

そのため、当院では脳神経を含む神経系をチェックし、改善を図ります。

血液循環を改善する

自律神経を効果的にコントロールするためのポイントの一つが「血流」です。

自律神経は、内臓や代謝、体温など、全身の機能を調節しており、その中には血流の管理も含まれます。

交感神経が活発になると、血管が収縮して血流が滞りがちになります。これにより、末端の毛細血管まで血液が十分に行き渡らず、冷えやむくみ、疲労感が生じやすくなるでしょう。

また、脳の血流が低下すると、集中力や思考力の低下が起こり、心の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

逆に、副交感神経が優位な状態では血管が拡張し、血流がスムーズになります。

これにより、全身に酸素や栄養が行き渡り、リラックスした状態が保たれやすくなります。血流と自律神経はお互いに影響し合うため、血流が良くなれば自律神経のバランスも整いやすくなり、自律神経が正常に働くことで、さらに血流が健全に保たれるという好循環が生まれます。

当院では、患者様の状態によって血液循環を調整し、自律神経の安定につなげています。

頭蓋骨・骨盤を整える

頭蓋骨と骨盤の仙骨は、硬膜という膜でしっかりと結びついています。
そのため、どちらかが歪むと、もう一方にも影響が及びます。

頭蓋骨には頚静脈孔と呼ばれる穴があり、ここを舌咽神経、迷走神経、副神経といった重要な脳神経が通過しています。

頭蓋骨の歪みがこの頚静脈孔を圧迫すると、以下のような症状が現れることがあります。

舌咽神経への影響:飲み込みにくさや喉の違和感、痛みなどを引き起こすことがある
迷走神経への影響:胃の不調や食欲不振など、内臓機能の問題に繋がることがある
副神経への影響:肩こりや首こりの原因となり、僧帽筋や胸鎖乳突筋の緊張を引き起こすことがある

一方、仙骨の前には直腸や膀胱、子宮、卵巣といった骨盤内の臓器と関連する神経があります。仙骨の歪みがこれらの神経を圧迫すると、便秘や頻尿、婦人科系の不調につながりかねません。

当院では、頭蓋骨や仙骨の歪みを調整することで、神経の機能を正常化し、全身のバランスを整えていきます。

内臓のはたらきを調整する

当院では、内臓のはたらきも調整します。

内臓も関節のように動いており、何らかの原因でその動きが制限されると、背骨や関節に過剰な負担がかかることがあります。

内臓の動きが悪くなると、血流が滞り、老廃物の排出がスムーズに行われなくなります。

その結果、内臓自体が重くなり、周囲の骨格や関節に余計な負担をかけてしまうことがあります。この状態が続くと、姿勢の崩れや筋肉の緊張を引き起こし、全身のバランスが乱れる原因となり得ます。

生活指導を実施する

自律神経失調症の改善には、日常生活での習慣を見直すことも重要です。
スマートフォンやパソコンの使用時間が長くなると、ブルーライトによる刺激や電磁波の影響で自律神経が乱れやすくなります。

当院では、生活習慣や環境のアドバイスも行い、自律神経を整えるための具体的な対策を提案しています。なんでもご相談くださいね。

当院の施術について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

施術メニュー

自律神経失調症でお悩みの方へ

日々のストレスや姿勢、ホルモンバラランスの乱れ、生活環境から、自律神経のバランスが崩れ、体調不良や精神的な不安を感じることがあるでしょう。

当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療法を提案し、健康な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

オステオパシーは、不調箇所だけでなく多角的な視点からアプローチを行いますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。