オステオパシーとは?特徴や施術方法を分かりやすく解説!|
最終更新日 : 2024/02/27 | 投稿日 : 2024/02/27
健康への意識が高まっている昨今、オステオパシーという予防医学が注目されています。
とはいえ、日本ではあまり耳馴染みのないオステオパシーという治療法。
「オステオパシーって何?」「どんな施術をするの?」「他の治療と何が違うの?」
と、さまざまな疑問が浮かんできますよね。
そこで今回は、オステオパシーとは何かを、特徴や施術方法を交えて分かりやすくご紹介いたします。
オステオパシー施術を受けて健康な身体を取り戻したい!という方は、ぜひ参考にされてみてくださいね。
Contents
オステオパシーとは自然治癒力に基づいた予防医学のこと
はじめに、オステオパシーとはどのようなものなのかをお話しますね。
オステオパシーとは、アメリカで生まれた手技療法で、自然治癒力を最大限に活かし、身体に本来備わっている機能を取り戻して健康体へと導く医学のことです。
日本ではまだまだ耳馴染みのない治療法かもしれませんが、アメリカでは年間5,000万人もの方々が恩恵を受けている予防医学の一つとして位置付けられています。
オステオパシーは自然治癒力を取り戻すサポーター
私たちの身体は、あらゆるリズムをとりながら絶えず動いています。
そのリズムは、呼吸による肋骨の動きや心臓の鼓動、筋肉の動きや内臓が持つ特有の動きなどさまざまです。
すべてのリズムは、お互いに協力し合って身体を正常に保とうとします。このはたらきが、自然治癒力を発揮させているのです。
オステオパシーは、こうしたリズムを正常にはたらかせ、自然治癒力を発揮させるサポーター的存在なのです。
オステオパシーから見る不調を引き起こす本当の原因
私たちが生活するうえで、頭痛や腰痛、月経不順など、さまざまな不調に出くわすことがあるでしょう。
こうした不調の原因は、その症状が生じている箇所と捉えられることが珍しくありません。
しかし、症状が出ている箇所が原因ではないとしたら?どうなるでしょうか。
オステオパシーでは、症状を結果として捉え、そこに至らしめた「原因」に着目します。
なぜならば、結果が出ている箇所と原因となっている箇所がイコールではないといえるからです。
対症療法では根本的な解決は目指せない
一般的な対症療法は、痛みや不調の箇所だけに処置を施します。たとえば、頭が痛い場合は頭痛薬、腰が痛いといえば腰に電気をあてる、といったものです。
しかし、トラブルを引き起こしている要因が他の箇所で起きている場合、根本的な問題は解決されないでしょう。一時的におさまったとしても、形を変えて現れてしまいます。
症状の出方は人それぞれですが、現れていないところに関しては、不調であるという自覚がないもの。患者さんに自覚がないと、何も訴えない箇所はまったく注目されません。
当然と言えば当然なのですが、
「原因を知らずして結果だけに注目してしまうこと」
これが、健康を妨げてしまう最大の原因だと考えます。
本当に注目しなければならない箇所は、歪みが生じている箇所といえるでしょう。
そもそも歪みは、健康な状態であっても環境や運動の経験、身体の柔軟性や筋力といったさまざまな状態によって生じやすいものです。代償動作を含むいろいろな因子が重なり合った影響によって起こった結果であり、自然治癒力だけでは対応することが困難になります。
さらに、歪みを放置してしまうことで身体の巡りが悪くなり、関節の痛みや内臓の機能低下、そのほかあらゆる不調を引き起こしてしまうリスクが高くなってしまいます。
歪みを見つけ出す方法はあるの?
では、歪みを見つけ出すにはどうすればいいのでしょうか。
歪みを特定するには、体全体を観察して膜組織をみる必要があります。それを行うのが、オステオパシーの技術です。
繰り返しになりますが、オステオパシーは、身体が正常にはたらくようサポートする施術です。本来備わっている機能が正常にはたらくよう手助けをすることで、健康な身体に導く可能性が高まるでしょう。
こうした考え方が、オステオパシーと他の治療法ともっとも異なる部分です。
オステオパシーにおける基本的な考え方
では、もう少し踏み込んで、オステオパシーの基本的な考え方をお話しますね。
オステオパシーには、次に示す4つの考え方があります。
身体はひとつのユニットでつながっていること
まず、身体はひとつのユニットでつながっているという原理です。
私たちの身体は、一つの膜でつながっています。全身スーツを身につけているといった感覚に近いでしょう。
全身を覆っている膜のどこかに傷がついて歪みや緊張が起きると、ほかのどこかに制限がかかり、痛みや不調が生じやすくなってしまいます。
必ずしも、痛みや不調の箇所だけが原因とは限らないのです。
機能と構造お互いに関係しあっていること
次に、機能と構造はお互いに関係しあっているという原理です。
ここでいう機能や構造とは、身体に備わっている生理的なはたらきをする箇所のこと。
たとえば、呼吸や血液・リンパの流れ、ホルモン系、神経伝達系といった、常に動いているものが挙げられます。
これらの機能や構造は、単独で活動しているわけではありません。お互いが協力しあって、身体のバランスを保っています。
どこか一箇所でも活動が妨げられてしまうと、不調や障がいを招く可能性が出てきてしまいます。
健康な身体とは、身体のバランスがとれていることが大前提なのです。
身体は自分で治す力を持っていること
私たちの身体は、自然治癒力や自己免疫力を持っています。
たとえば、転んで擦りむいても、数日経てば自然に治りますよね。風邪をひいても、元に戻ろうとするでしょう。
人の身体は、自ら修復する力や防御する力を持っています。身体が正常にはたらいていれば、自然治癒力や自己免疫力が発揮されて回復するものなのです。
治療の本質は、身体のバランスや自己調節力、構造・機能の関係によって基づくということ
病気や不調の原因は、ウイルスが身体に侵入したことではなく、外的刺激から身体を守る能力が低下してしまって起きると考えられます。
身体のバランス、自己調節力、構造や機能の相互関係が正常にはたらいていて、そこではじめて健康であると判断できるでしょう。
オステオパシーの施術は、こうした原理を基に行われています。
オステオパシーの施術は「患者全体」をみること
ここからは、オステオパシーの施術における特徴について解説していきましょう。
オステオパシーにおける施術の特徴は、患者全体をみて行うことです。
具体的にみるポイントは、以下のような部分です。
頭のてっぺんからつま先まで、すべての身体構造に着目していることが分かりますね。
それだけでなく、精神や心の状態、身体を取り巻くエネルギーフィールドなど、さまざまな領域を客観的にみて、痛みや不調の根本原因を見つけ出します。
心理面や環境面までみる理由は、身体のシステムが、日々の精神的ストレスや生活習慣(食生活や電磁波・大気汚染など)からの影響を受けやすいからです。
身体的外傷に関しては、過去の怪我や手術歴をお伺いしていきます。
不調を根本から改善するには、身体だけでなく心理面や環境まで目を向けなければなりません。これが「患者全体をみる」ということです。
生まれてから経験したあらゆるものが身体の構造にどう影響しているかを考慮し、適切な対処を行っていきます。そして、身体が本来持っている修復する力を引き出し、健康な状態へと導きます。
オステオパシー治療はどんな人におすすめ?
オステオパシー治療は、次のような方に特におすすめです。
- 異常がないはずなのに不調が続いている方
- さまざまな治療法を試したが一向に改善しない方
- 「痛みや不調と付き合い続けるしかない…」とあきらめかけている方
- 痛みや不調から解放されて健康な身体を取り戻したい方
一般的なレントゲン検査やMRI検査では、不調を引き起こしている本当の原因は特定できません。なぜなら、そうした検査では膜組織のねじれや緊張までは写し出せないからです。
オステオパシー施術は、膜組織や緊張へアプローチするため、検査では判断できなかった痛みや不調への改善を見込めます。
また、症状が出ていない方にもおすすめです。
症状がなければ健康体であるとは限りません。お伝えしたように、不調になっていることに気がついていない場合があるからです。
症状として現れていない段階で異常を見つけ施術をすることで、発病を未然に防ぐことができます。
そのように考えると、オステオパシーはすべての方に必要な施術といえるでしょう。
どこへ行っても治らない症状はK2オステオパシーへお任せください
原因の分からない痛みや不調が続くのは、身体的にも精神的にも非常に苦しいもの。当院には、そのような方々がたくさんご来院されます。
痛みや不調を根本から改善するには、その症状がなぜ起きているかの原因を見つけ出すことから始まります。原因を突き止めてはじめて、適切な対処法が行えるといえるのです。
自然治癒力がうまく働くようになれば、大半の不調は改善が見込まれるでしょう。
どこへ行っても治らなかった症状は、私に改善のお手伝いをさせてください。