アトピー性皮膚炎はなぜなるの?改善を図るために今できること
最終更新日 : 2024/09/20 | 投稿日 : 2024/09/20
現代では、4人に1人が何らかのアレルギー症状を持っているといわれています。
特に、アトピー性皮膚炎で悩まれる方は多いでしょう。
「原因不明のアトピーでつらい思いをしている……」
「親からの遺伝だから、もう諦めている……」
「ステロイドが手放せない。使い続けるのは嫌だけど、仕方がない……」
アトピー性皮膚炎のお悩みは、人それぞれ。誰もが、つらい思いを抱えています。
当院にも、アトピー性皮膚炎でご相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。
ここで、オステオパシー整体でアトピー治療を相談できるの?と思われ方は多いでしょう。
アトピー性皮膚炎の根本的な原因は、皮膚表面の問題ではなく、内臓機能や自律神経が深く関わっているといわれています。
そのため、身体を検査し、適切な対応をすれば改善へと向かうことができます。
かゆみや痛みを我慢して来られた方は、これ以上長期戦にならないように、根本的に改善させましょう!
(※本コラムは、効果・効能を保証するものではありません。参考として読み進めてくださいね)
Contents
このような症状でお悩みではありませんか
- 掻きむしった傷を見て、いつも後悔する
- このままステロイドを使い続けるのが不安
- だんだんとステロイドが効かなくなってきている
- 夜になると痒みが増して寝られない
- 朝起きると寝具や衣類が血だらけになっている
- 人前で皮膚を出すのが怖い
- 常に保湿していないと落ち着かない
- 急に強烈な痒みに襲われる
- ステロイドを使わずに改善する方法を探している
痒み、痛み…。アトピー性皮膚炎は、身体的な悩みだけでなく、精神的なつらさも伴う方が多いのではないでしょうか。
当院に来られる方の中には「自分がアトピーに悩まされているから、子どもにも遺伝してしまうのではないか?」といった心配をされる方もいらっしゃいます。
ただ、肌の体質はお一人おひとり異なるので、親がアトピーだからといって、必ず子どもに遺伝するわけではありません。
さらに最近では、子どものアトピー患者よりも、大人になって急に皮膚に何らかの不調が出てきたというケースの方が多いように感じます。
冒頭でもお伝えしましたが、適切なアプローチを続ければ、アトピー性皮膚炎を改善に導くことは可能です。
まず、アトピー性皮膚炎とはどのような状態であるのか、次の章で詳しくご説明しますね。
アトピー性皮膚炎ってどんな疾患?
アトピー性皮膚炎は、皮膚が痒くなったりおさまったりを繰り返して、炎症を引き起こす皮膚疾患です。一般的に、外部の刺激やアレルゲンに対して過敏に反応することが特徴です。
主に免疫異常を伴い、免疫機能としてはたらくIgE抗体の増加がみられると、アトピー性皮膚炎と診断される傾向があります。
症状としては、強い痒み、赤み、湿疹、皮膚のひび割れなどがあり、特に顔、首、肘の内側、膝の裏など、身体の特定の部分に発生することが多いかもしれません。
最近では、大人になってから急にアトピーに悩まされるようになった症例が多く、病院を受診しても、多くの場合原因不明であるケースが多いものです。
一般的な対処法といえば、かゆみを抑えるステロイドが挙げられるでしょう。ステロイドの役割は、一時的に皮膚症状を落ち着かせるために使われます。
もちろん、ステロイドを必要とされている方はたくさんいらっしゃいますし、症状緩和の手段として有効です。しかし、アトピー自体を改善させるわけではありません。
当院の考えとしては、皮膚症状はあくまで結果であり、身体機能が不調を示しているサインとして捉えます。
皮膚症状を根本から治療するには、身体の内部に目を向けなければなりません。
アトピー性皮膚炎はなぜなるの?
原因を特定するのが難しいといわれるアトピー性皮膚炎ですが、皮膚以外に原因があるとすると、どこに問題があると考えられるでしょうか。
全ての方に当てはまるとはいえませんが「自律神経の乱れ」と「内臓機能の低下」そして「過去のトラウマ」が挙げられます。
さらに、症状が悪化する要素として挙げられるのは、食生活や環境要因も深く関係しています。
自律神経の乱れ
アトピー性皮膚炎は、自律神経の乱れと関係があると考えられています。
自律神経は、私たちの体内で無意識に働く神経系で、ホルモンや消化液の分泌を調整する神経で、血管の収縮や拡張、腸の働き、体温などを調節しています。
主に「交感神経」と「副交感神経」の2つがある自律神経ですが、この神経の働きが乱れることでさまざまな不調が起きやすくなります。皮膚疾患も、そのうちの一つと考えられるでしょう。
内臓機能の低下
内臓機能の低下も、アトピー性皮膚炎を発症しやすくする原因の一つと考えられています。
特に肝臓は、体内の解毒作用や代謝に関わる重要な臓器。肝機能が低下すると、毒素の排出がうまく行われず、それが皮膚を通じて排出されようとすることで、炎症やかゆみが生じやすくなります。
また、腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、免疫機能と密接に関わっています。腸内環境が悪化し、内臓の働きが弱くなってしまいます。
内臓の機能が弱くなる要因はさまざまですが、食習慣がかかわってくるでしょう。後の章で解説しますね。
過去のトラウマ
心理的要因も、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因の一つでしょう。
特に過去に受けたトラウマは、心のキズが思い出されそれがトリガーとなって皮膚症状に現れることがあります。
現代社会の外的要因
大人になってからアトピーになってしまったという方はとても多いです。
それは、現代社会の外的要因が大きいと考えられます。
食品添加物や黄砂・放射線物質などの環境汚染、また発展し続ける電磁波がアトピー発症に関係しています。
こうした要因は一人の力で防ぐのは難しいため、やはり免疫力を強化し、悪いものを拝毒できる身体づくりを心がけるのが最優先でしょう。
アトピー性皮膚炎を根本治療するために今すぐできること
アトピー性皮膚炎の根本治療を目指すために、まずは以下を意識することをおすすめします。
過度な保湿を控える
過度な保湿をやめることが、アトピー性皮膚炎の改善につながる場合があります。
「脱保湿療法」としても知られており、皮膚の自然なバリア機能を回復させるための一つのアプローチの一つです。
従来、保湿は乾燥した皮膚を保護し、痒みや炎症を軽減するために推奨されてきました。
しかし、保湿剤を使い続けることで汗腺を塞いでしまい、体内の毒素を汗とともに排出することが難しくなってしまいます。
乾燥が怖くて過度な保湿ばかりしていると、拝毒機能が弱まる可能性があるので、控えてみましょう。
ただ、長期間保湿剤を使用していた場合は、急にやめると皮膚の状態が一時的に悪化することがあります。そのため、脱保湿療法を試みる際は、専門家の指導のもとで慎重に実施してみてください。
ステロイドに頼るのをやめてみる
アトピーの完治を目指す際、脱ステロイドは避けられないステップでしょう。
ステロイドの長期使用は肌機能を低下させやすく、肌の自然な機能を回復させるには脱ステロイドが必要です。
脱ステロイドは、脱保湿の考え方と同様で、皮膚を自然な状態にするための手段です。
皮膚が正常にはたらけば、引っ掻いても傷にならずに済み、ステロイドを塗る必要もありません。
ただ、ここで注意しなければならないのが、脱ステロイドにはリバウンドが伴うということです。
リバウンドを乗り越えるには、次にお示しする食事や生活習慣も並行して実施しましょう。
乳製品や小麦を控える
アトピー性皮膚炎の改善において、乳製品や小麦を控えることが有効とされる場合があります。
乳製品に含まれるカゼインや乳糖、小麦に含まれるグルテンは、一部の人にとって消化されづらいものの一つ。体質に合わない場合は、腸内環境が悪化し、それが免疫システムに影響を及ぼし、アトピーの症状が悪化することがあるでしょう。
日頃の生活で小麦中心の生活、乳製品を好んで摂取している場合は、量を少なくしていってもいいかもしれません。ただ、体質には個人差があるため、症状に合った食事療法を見つけることが重要です。
糖分の過剰摂取を控える
糖質コントロールも意識してみてください。
糖質の過剰摂取は、体内でタンパク質と結合し糖化を引き起こし、異常な糖化最終生成物(AGEs)を形成します。これが肌に蓄積すると弾力が失われ、血管内に溢れると血管を傷つけ、血流悪化や炎症を招きます。
肌の再生にはタンパク質が必要ですが、糖質が多いとタンパク質が機能せず、肌再生が妨げられます。スナック菓子はもちろんのこと、米や麺類、調味料にも糖質が多く含まれているため、アトピーを改善させるには、糖分の摂りすぎは避けましょう。
電磁波対策を徹底する
電磁波対策も、有効な手段の一つです。
電磁波は、携帯電話、Wi-Fiルーター、電子機器などから放出されます。
一部の研究や報告では、電磁波がアトピーを含むさまざまな健康問題に影響を与える可能性が指摘されているのです。
電磁波の影響が気になる場合は、電磁波を減らすための対策を取ることで、症状の悪化を防ぐことができるかもしれません。たとえば、就寝時に電子機器をオフにする、Wi-Fiルーターを遠ざけるなど、工夫を凝らしてみましょう。
アトピー性皮膚炎に対する当院のアプローチ方法
当院では、アトピー性皮膚炎の症状に対して、皮膚ではなく自律神経や内臓機能の改善に目を向けて施術します。そこで用いるのが、オステオパシーという手技療法です。
オステオパシーは、自然治癒力を活かして身体に備わっている機能を取り戻して健康へと導く手技療法です。
身体は、頭からつま先まで1つの膜組織で覆われ、つながっています。
筋肉であれば筋膜、骨であれば骨膜、内臓なら間膜です。血管や神経も、膜で包まれています。驚かれるかもしれませんが、歯の周辺も歯根膜という膜で覆われています。
これらの「膜」はお互いに影響を及ぼしあっているため、膜組織のどこかでねじれや過度の緊張といった不調箇所があると、それが症状として現れる可能性があります。
自律神経へのアプローチとしては、皮膚や臓器にかかわる交感神経の改善、視床下部や下垂体の機能改善です。
内臓機能の改善に対しては、解毒のはたらきをする肝臓や腎臓を整えていきます。
自律神経や内臓機能が正常にはたらけば、排泄・吸収・解毒・循環を自然にできる身体になり、アトピー症状を改善へと導けます。
当院では、普段の生活習慣も大切にしているため、生活環境や食生活のアドバイスもさせていただきます。
オステオパシーについてもっと知りたい方は、こちらのコラムをどうぞ!
つらいアトピー性皮膚炎でお悩みの方は当院へぜひご相談ください
アトピー性皮膚炎は「これが原因」と、ひとつに絞ることはできません。
生活習慣や食事、抗生剤の常用、有害物質など、身体に不調を与える要素を挙げればキリがないでしょう。
アトピー性皮膚炎は、あくまで不調の結果に過ぎないので、根本原因を見つけ出すことが治療のスタートです。
これまでアトピー性皮膚炎で悩まれてきた方は、私に改善のお手伝いをさせてください。
当院の詳細は、こちらからご覧いただけます。