整体師が教えるむくみの意外な原因とは?

最終更新日 : 2024/09/20 | 投稿日 : 2024/08/21

「最近、なんだか体が重い…」
「夕方になると足がパンパンで靴がきつい…」

そんな「むくみ」に悩む人は多いですよね。

むくみは女性に限らず、男性にも起こりやすい問題です。
しかし、単なる水分の取りすぎや運動不足だけが原因だと思っていませんか?

整体師として多くの患者さんを診てきた中で、むくみの原因は意外なところに潜んでいることがわかりました。

普段の生活習慣や姿勢が思わぬ影響を与えているかもしれません。このまま放っておくと、むくみが慢性化してしまうことも…。

そこで、今回は整体師が教える「意外なむくみの原因」について詳しくご紹介します。あなたのむくみも、これを知れば改善できるかもしれません!

むくみの症状セルフチェック

次の項目に当てはまるものはありませんか?
もし複数該当する場合、あなたの体も「むくみ」のサインを出しているかもしれません。

  • 手足の末端が冷たい
  • 靴や指輪がきつくなる
  • 腕に輪ゴムをかけると跡が残る
  • 頻尿である
  • 倦怠感がある
  • からだの特定部位が腫れている
  • 皮膚を押すとへこみがでる

上記の症状が毎日続いていると、ストレスになってしまいますよね。
女性の場合、ホルモンバランスが影響することもありますが、毎日むくみで悩んでいるという方は、早めに対策を取る必要があるでしょう。

むくみ太り?脂肪太り?見分け方

むくみが慢性化すると、それが本当にむくみなのか脂肪太りなのか分からないという方は多いでしょう。

むくみと脂肪太りは一見似ているように感じられることもありますが、実際には異なるものです。

簡単に見分ける方法として、気になる部分を指で約10秒間強く押してみてください。
この方法で、以下の違いがわかります。

むくみの疑いがあるケース

指を離しても、その部分がすぐに元に戻らず、しばらくへこんだままの場合は「むくみ」の可能性が高いです。むくみは、体内の老廃物がうまく排出されずに滞っている状態を指します。

脂肪太りの疑いがあるケース

指を離してすぐに元に戻るようであれば、その部分は「脂肪」と考えられます。脂肪は、体に蓄積されたエネルギーの余剰分であり、むくみとは異なります。

むくみは太ったわけではない?安心してはダメ

むくみであれば「一時的なもの」と捉えて安心する人もいますが、実は注意が必要です。

むくみやすい体質というのは、筋肉量が少なく基礎代謝が低い状態を示していることが多いためです。

代謝が低下すると、脂肪が蓄積しやすい体質、すなわち太りやすい体質になってしまいます。

むくみの改善と同時に、筋肉をつけて基礎代謝を上げることが、脂肪太りを防ぐために重要です。

むくみを引き起こす原因の一つはリンパ管の滞り

むくみやすい体質であれば、むくみを引き起こす原因を理解しなければなりませんよね。

むくみを引き起こす原因の一つには、リンパがうまく流れていないことが挙げられます。

リンパ管は非常に柔らかく、つぶれやすい構造をしているため、筋肉の緊張や姿勢の乱れによって滞りやすくなります。

筋膜が引っ張られることでリンパの流れが悪化し、老廃物や余分な水分がうまく排出されなくなります。それが原因で、むくみや疲労感、肌荒れといった症状が現れてしまうのです。

また、リンパには血液のように心臓のようなポンプがなく、筋肉の動きや横隔膜の動作がリンパ循環に重要な役割を果たします。

リンパ管を詰まらせないためには、こうした身体の機能との関係性を深く理解し、身体の循環を滞らせる要因を突き止めなければなりません。

なぜリンパの流れが悪くなるの?呼吸との意外な関係

むくみの直接的な原因が、リンパ管の滞りと考えるならば、リンパの循環が悪くなる要因を探る必要がありますよね。

リンパの流れが悪くなる原因には、実は「呼吸の浅さ」が大きく関係しています。

呼吸が浅くなることで、リンパや血液の循環に影響を与え、むくみの原因となることがあります。そのメカニズムについて解説しますね。

①呼吸が浅くなる

ストレスや姿勢の悪さなどで呼吸が浅くなると、十分に酸素を取り込めず、体内の循環がスムーズにいかなくなります。

②横隔膜がうまく機能しなくなる

呼吸が浅いと、呼吸の要である横隔膜の動きが鈍くなります。

息を吸うと横隔膜が下がり、胸の空間が広がります。このとき、静脈やリンパが広がって血液やリンパ液をめぐらせます。

反対に、息を吐くと横隔膜が上がります。静脈やリンパに圧力がかかり、血液を心臓に流します。

吸って吐いての呼吸が深くできていれば、呼吸ポンプ作用がうまくはたらきます。しかし、呼吸の浅さによって横隔膜のはたらきが弱くなると、リンパ液がうまく循環しません。

③血液やリンパが溜まりやすくなる

リンパの流れが滞ると同時に、血液の循環も悪くなります。血液とリンパは連動して体内の老廃物や水分を排出しているため、どちらか一方が滞るともう一方にも影響が及びます。

④手足に水分や老廃物がたまりむくみが生じやすくなる

リンパの流れが滞ることで、体内の水分や老廃物がうまく排出されず、手足にたまりやすくなります。これがむくみの原因となり、特に夕方や長時間同じ姿勢を続けた際に症状が悪化します。

呼吸とリンパの流れは密接に関連しているため、深い呼吸や横隔膜の機能を意識することで、むくみを予防することができるのです。

現代病になりつつあるむくみ

むくみを引き起こす呼吸の浅さは、現代環境からの影響も否めません。

まず一つが、コロナによるマスク着用。

コロナ禍においては、マスク着用が通常になっていましたよね。マスクを付け続けることで、息苦しさを感じた方は多いでしょう。

実際のところ、マスク使用による「自覚の無い呼吸機能の低下」があります 。

マスクした時に「苦しい」といった症状があったにもかかわらず、最近では普通にマスクを抵抗感なく付けることができてしまうといったことが起きてしまっています。

現在では、ホルモンバランスやリンパ系の障害が多くなっているのも現状としてあります。

当院では、そういった問題に悩む患者さまも多くいらっしゃいます。

もし、ホルモンバランスやリンパ系の不調を抱えている方は、ぜひご相談ください。

むくみを引き起こすその他の要因

むくみを引き起こす意外な要因として、筋膜のねじれも関係しています。

筋膜は、筋肉や臓器を包み込む薄い膜のような組織で、全身に張り巡らされています。この筋膜が捻れたりねじれたりすると、リンパや血液の流れが妨げられ、老廃物や水分がスムーズに排出されにくくなります。

特に、姿勢が悪い場合や体に過度な負担がかかる動作を繰り返すと、筋膜にストレスがかかり、捻れが生じやすくなります。この筋膜の捻れがむくみを引き起こし、体が重く感じたり、冷えやすくなったりする原因となることがあります。

むくみに対する当院の施術

当院では、むくみに対する施術として、オステオパシーの技術を用いています。
オステオパシーは、体の自然なバランスを整え、自己治癒力を高めることを目指した施術法です。むくみを改善するためにも効果的なアプローチがあります。

横隔膜に対するアプローチ

むくみの原因の一つに、横隔膜の機能低下があるとお伝えしました。

呼吸が浅くなったり、横隔膜が十分に動かなくなると、リンパの流れが悪化し体内に余分な水分が滞りやすくなります。

オステオパシーでは、横隔膜に働きかけてその動きを改善することで、リンパの流れを促進します。施術によって横隔膜がしっかりと機能するようになると、呼吸が深くなり、全身の循環が改善され、むくみの軽減につながるでしょう。

ねじれや歪みに対するアプローチ

筋肉の緊張による筋膜のねじれや歪みは、むくみの原因となることがあります。当院に来られる方も、筋膜の過緊張や動きの制限が原因になっていることは多いです。

オステオパシーでは、体全体のバランスを整え、ねじれや歪みを解消するためのアプローチが行われます。これにより、血液やリンパの流れがスムーズになり、むくみが軽減します。

また、体の歪みが改善されることで、むくみの再発も防ぎやすくなるでしょう。

オステオパシーの特徴や期待できる効果については、こちらのコラムで解説しています。

オステオパシーとは?特徴や施術方法を分かりやすく解説!|

むくみを根本から整えるK2オステオパシー

K2オステオパシーでは、全身を見て不調な箇所を観察し、アプローチをかけていきます。
むくみの箇所をマッサージするだけといった施術はせず、むくみを引き起こす本当の原因に目を向けます。

オステオパシーの施術後に「身体が軽くなった!」「呼吸が楽になった」と体感していただくことが非常に多いです。

むくみの原因は人によって異なるので、ぜひ当院へお気軽にご相談くださいね。

当院の施術について詳しくは、こちらをご覧ください。

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