外反母趾でお悩みの方へ

最終更新日 : 2024/12/29 | 投稿日 : 2024/12/26

外反母趾は、多くの女性が抱える悩みのひとつです。親指の付け根が痛くて歩くのが辛い、おしゃれな靴を履くのを諦めた…このようにつらい思いをしている人は少なくありません。

当院にも、外反母趾の痛みでご来院される方が多くいらっしゃいます。みなさま共通して、整形外科や医療機関に通われて、それでも痛みがおさまらないと悩む方ばかりです。

当院では、一般的な対症療法とは違うケアによって、痛みを軽減し、外反母趾の悪化を防ぎます。

本コラムでは、外反母趾の原因や具体的な改善策までを詳しく解説します。
外反母趾の痛みから解放されたいと思われる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんな症状で悩んでいませんか

  • 親指の付け根が痛くて、長時間歩くのが辛い
  • 履けない靴が多くコーディネートの幅が狭まりおしゃれが楽しめない
  • 足裏がしびれる、またはタコや魚の目ができやすい
  • 年々、足指の変形がひどくなってきたと感じる
  • 「このまま放っておいたらどうなるんだろう」と不安がつのる
  • 変形が進むことで手術が必要になるのではと不安を抱えている
  • 足の歪みが全身のバランスに影響を及ぼし、肩や腰にも痛みが出ている
  • 身体全体の動きが悪くなり日常動作に違和感を抱えている
  • 負担が大きい治療法ではなく、できれば自分で改善できる方法を探している

これらの症状は、外反母趾で悩む方が共通して抱えるお悩みです。しかし、適切にケアすれば、痛みの軽減は期待できます。

外反母趾とはどのような状態か

外反母趾とは、足の親指が本来まっすぐな状態から外側(小指側)に曲がってしまう症状です。

足元のトラブルとして多くの方が悩むこの症状は、進行すると親指の付け根が炎症を起こして腫れあがり、場合によっては手術が必要になるケースもあります。状態が悪化する前に、しっかりとケアした方がいいでしょう。

外反母趾は、足の指を動かす筋肉のバランスが崩れることで発生します。具体的には、以下のような筋肉の不調が引き金になることがあります。

・母趾内転筋の緊張

親指を内側(小指側)に引っ張る力が強くなり、親指が外側へ曲がりやすくなる。

・母趾外転筋の筋力低下

親指を外側(本来の正しい方向)へ引っ張る力が弱まり、指が内側へ倒れ込む状態を助長する。

このように、親指の筋肉バランスが崩れることで外反母趾が進行します。

しかし、単にこれらの筋肉を強化したり緩めたりするだけでは十分な改善には至りません。

外反母趾の原因は、筋肉だけでなく姿勢や歩き方、足全体のアーチ構造など、もっと広い視点で考える必要があるからです。

外反母趾で悩む9割以上が女性

外反母趾は女性に多い症状で、実際に外反母趾の患者の約9割以上が女性(※)であるとされています。

その原因は明確ではありませんが、ヒールの高い靴や、つま先が狭くとがったデザインの靴を履くことが影響しているかもしれません。

こうした靴は、足先に圧力をかけ、親指を小指側に押し付ける形になるため、足の骨格や筋肉に大きな負担を与えます。

また、女性は男性と比べて骨盤の構造が広く、骨格全体のバランスが異なります。そのため、体重が足の前方(特に親指の付け根)にかかりやすいことも要因の一つでしょう。

男性も外反母趾になる可能性はありますが、その頻度は女性よりもかなり低いものです。

(※)参照:金沢大学整形外科

外反母趾になりやすい人の特徴

外反母趾は、すべての方が発症するわけではありません。
ここからは、外反母趾になりやすい人の特徴をまとめました。

扁平足(へんぺいそく) の人

まず、扁平足の人です。

扁平足とは、足裏のアーチ(足の裏の凹み)が少なく、平らな形状になっている状態です。このアーチは、歩行時の衝撃を吸収したり、体重を分散したりする役割を持っていますが、次のような筋肉のバランスが崩れることでアーチが低下し、扁平足を助長します。

  • 後脛骨筋:足の内側からアーチを支える筋肉。筋力が低下すると踵が外側に向き、足裏全体が不安定になります
  • 腓骨筋:足の外側からアーチを支える筋肉。これが弱くなると足がさらに崩れやすくなります
  • 前脛骨筋:足の上部からアーチを支える筋肉。筋力が不足すると足全体のサポート力が低下します

偏平足になると足の骨格が崩れ、親指に過剰な負担がかかるため、外反母趾が進行しやすくなります。

ヒールの高い靴を履く人

ハイヒールやつま先が細くなった靴を履くことで、足に不自然な力が加わり外反母趾のリスクが高まります。特に 3cm 以上のヒールは足に負担がかかりやすく、全身の筋力が一定量ないと姿勢を崩し、症状を悪化させかねません。

また、狭い靴先によって親指が小指側に押されることで、外反母趾をさらに助長してしまいます。

モデルの人が、ジムやパーソナルトレーナーなどを利用して姿勢を維持する必要があるのも、そうした理由も含まれるでしょう。

足に合わない靴を履いている人

サイズの合わない靴や、つま先が狭い靴を履いていると、足全体が圧迫されます。この圧迫が親指の曲がりを進行させ、外反母趾が悪化する原因となります。

筋力が弱い人

足裏や足首を支える筋肉が弱いと、足のアーチが崩れやすくなります。特に、足の内側・外側・上部からアーチを支える筋肉(後脛骨筋・腓骨筋・前脛骨筋)が弱くなると、足の骨格が崩れ、外反母趾のリスクにつながるでしょう。

遺伝的要因がある人

外反母趾は、遺伝的な影響も受けるとされています。親や家族に外反母趾の人がいる場合、その体質を引き継ぎやすいため、自分も外反母趾になるリスクが高まります。

姿勢や歩き方に癖がある人

猫背や骨盤の歪みなど、全身のバランスが悪い姿勢で生活していると、足にも負担がかかります。

また、歩く際に足裏全体を使わず、特定の部分だけに体重をかける歩き方の癖がある人も、外反母趾が進行しやすい傾向にあります。

外反母趾の意外な原因

外反母趾は、趾の関節に問題が思うかと思われがちですが、実際には足根骨に問題があることがほとんどです。

原因も、アライメントの崩れだけでなく、神経や循環系(骨、血管など)にあることがあります。

また、現代病の中にハンマートウがあり、足趾が浮いている状態の人が多く見られます。

この状態になると、地面を掴めず転倒しやすく、バランスを維持できません。

自分では気づきにくいこともあり、もしこの記事を見られている人は寝た状態で誰かに足を横から見てもらうのもおすすめです。

バランス検査として片脚立位(片足立ち)で 30 秒以上(成人で 1 分以上)ができないと、転倒しやすいといわれています。

また、意外な要因として「手の親指の状態」が関係している場合があるのをご存知でしょうか。

人間の体は全身がつながっており、四肢(腕と脚)の動きや状態は相互に影響を与え合っています。

外反母趾のある方では、足の親指(母趾)が内側に曲がりやすい状態になっていますが、実は同じ側の手の親指にも似た問題が生じているケースがあります。

これは、手と足の筋肉や神経が全身で相関しているためです。

驚くことに、手の親指の動きを改善することで、足の親指の可動域が広がるケースはあるでしょう。

この現象は、身体の連動性が大きく関与していることを示し、外反母趾のケアにおいても新たなアプローチとして注目されています。

外反母趾の改善や予防を考える際、足元だけに目を向けるのではなく、全身を広い視点で見つ必要があります。

外反母趾はなぜ病院で治らないの?

外反母趾に悩む多くの方が、病院や整骨院で治療を受けたにもかかわらず「改善しない」「痛みがぶり返す」と感じることが少なくありません。

その理由を、当院の知見で解説します。

外反母趾の一般的な治療は対症療法だから

病院や整骨院で行われる外反母趾の治療は、多くの場合「対症療法」に過ぎません。つまり、痛みや変形そのものを軽減することを目的とした治療法が中心です。

病院での一般的な治療

  • 痛み止め(内服薬や注射)
  • インソールの処方
  • 温熱療法、電気治療、超音波治療
  • サポーターやテーピング
  • 簡単な運動指導

整骨院での一般的な治療

  • テーピングやサポーターでの補助
  • 筋膜リリースやマッサージ
  • 足部アーチの調整
  • ストレッチや運動指導

これらの方法で改善する方もいますが、根本的な原因を取り除けない場合、しばらくするとまた痛みや変形が再発してしまうでしょう。

痛みの箇所だけが問題とは限らない

外反母趾の治療で最も見落とされがちなのが「痛みのある箇所だけに目を向けてしまう」という点です。

外反母趾の痛みは多くの場合、根本的な原因が別の部位にあることがほとんどでしょう。

たとえば、以下のようなケースです。

  • 神経や循環系の問題
  • 現代病の影響
  • 姿勢や歩き方の歪み
  • 骨盤や背骨の歪みによる全身のバランスの崩れ
  • 股関節の動きの制限

特に、現代病の影響は無視できません。

気をつけたい現代病は、

・ハンマートゥ→心膜などの捻じれによる末梢組織の締め付け
・足の引き付け→神経、血管などの捻じれによる締め付け
・子宮の右側傾→組織の捻じれ
・鎖骨の変形と位置のズレ(V 字になっている)→胸部障害や心臓循環の悪化

が挙げられます。

足の痛みだけに着目して治療を行っても、根本原因は取り除けません。

痛みのある箇所だけでなく、全身の歪みや筋力のアンバランス、神経系の異常に目を向ける必要があります。

外反母趾における当院の施術

K2オステオパシーでは、外反母趾を「足だけの問題」と捉えるのではなく、全身のバランスを整えることで根本的な改善を目指します。

全身の骨格や筋肉、血流にアプローチすることで、痛みを引き起こす負担を軽減し、再発しにくい状態へと導きます。

全身の検査で根本原因を特定する

外反母趾の痛みは、親指そのものが直接の原因ではなく、全身のバランスの乱れからくるものがほとんどでしょう。

当院ではまず、どこに原因があるのかを丁寧に検査します。姿勢や歩き方、骨格の歪み、筋肉の緊張など全身をチェックし、過剰な負担がかかる本当の原因を特定します。

その上で、最適な施術プランを組み立てます。

足の骨の位置を調整し、アーチ機能を正常化する

足には26個の骨があり、これらの骨が3つのアーチ(縦アーチ・横アーチ・内側アーチ)を形成しています。

このアーチは、体重や動作時の衝撃を分散・吸収する重要な役割を担っています。しかし、アーチが崩れて親指に過剰な負担がかかると、外反母趾の痛みを引き起こす原因になりかねません。

当院では、足部の骨の位置を丁寧に調整し、崩れたアーチを正常な状態へと導きます。

下肢全体の骨の加重ラインを整える

動作時の衝撃は、足部から下肢全体を通じて分散される仕組みになっています。

しかし、加重ライン(力線)に歪みが生じると、下肢全体で衝撃を吸収しきれなくなり、足部や親指に過度な負担がかかります。

当院では、下肢全体の骨格を調整することで加重ラインを整え、衝撃を正しく分散できる状態を作ります。これにより、外反母趾の痛み軽減につながるでしょう。

内臓や血流のバランスを整え、下肢の回復を促進する

意外に思われるかもしれませんが、下腹部の血流が悪化すると下肢全体の血流にも悪影響を与えます。

血流が滞ると筋肉や靭帯が緊張しやすくなり、不調の慢性化につながりかねません。

当院では、内臓や動脈のバランスを整え、下肢全体の血流を改善する施術を行います。血流が良くなることで、痛みの原因となる緊張が和らぎ、自然治癒力の向上を目指せます。

当院の詳細や施術については、以下のリンクからご覧いただけます。

当院のご案内

外反母趾の痛みはk2オステオパシーへお任せください

当院では、外反母趾の痛みを一時的に和らげるだけでなく、全身のバランスを整えることで根本からの改善を目指します。外反母趾の症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

足元から全身の健康をサポートし、再発しにくい健康な体づくりをお手伝いいたします!

この記事の執筆者 SNSマーケティングスクールRe:Life